受付の攻防

話し相手と言えば
受付のUちゃんしかいないから
嫌がおうにも
その話になる。
受付は18時に鍵を締める。
でも内側からは開く。
内側から出て、閉めずに帰ると
鍵が開けっ放しになり
ビルから私にクレームが来る。
朝出社したら
いきなり置き手紙があり
朝っぱらからビビるよ!
誰に言ったらよいかわからないような内容は
すべて私に…。
私も今の会社に長く居すぎたと思う瞬間だ。
だから、
みんなに朝からお知らせメール。
それを受けて上司から
それだけじゃ不十分と言われる。
解決策も私が考えるのだ!これは出世?
考える派遣!
そこで
受付の鍵の側に張り紙をすることにした。
そこにUちゃんのかわいい絵を描いてもらえば
みんなその絵に気をとられて
鍵を締めるに違いない。
そこで嫌がるUちゃんに無理矢理絵を書かせた。
元来絵を描くこと自体は好きらしいからだ。
万人受けする絵を描かせるために
薄笑いを浮かべた動物の絵は却下した。
最後には人間の顔を持った
かわいい花の絵を描いていたので合格を出した。

そして早速張り出すと…

予想した通り!
「この絵を見たら鍵を締めようと思うよ」
とか
「絵がかわいい〜」
と評判らしい。
策した通り
皆が罠にひっかかる動物の如く
ぼたぼたはまってくれるので
ひとり調子に乗り
プロデューサーにでもなろうかな?
とほくそ笑んだ1日だった。
人生で初めて計算しました。
いつものように考えないで行動せずに
事前に計画して実行しました。
これが大人になるってこと!?
最初の一歩の醍醐味を噛み締めました♪

策士策に溺れる前に
やめようと思います。