人はこんな時いつも通りの行動に返る

昨日までは
今起きていることが信じられなくて
現実味がなく
ぼーっとしてテレビにかじりついていたが
さすがに3日目ともなると我に返る。
もう既に地震ではなく
原発のことで持ち切り。
昆布を食べろとか
外出するなとか
みんな無茶なことばっかり言う!
もういいわい!
と半ば自棄になる。
こんなことやってて持つわけない。
死ぬ時は死ぬ。
なぜかこんな心細い時に
ふだんめったに会わない隣のおじちゃんに励まされる。
先日自家製の小松菜をくれたおじちゃんだ。
昨日買い出しの後に偶然会った。
地震の時もし屋根の上にいたら確実に死んでいた」
とおじちゃんは笑いながら言う。
おじちゃんは大工さん。
屋根にも上るさ。
たまたま仕事を早く切り上げて
茶店でコーヒーを飲んでいたのだって。
よかったね!おじちゃん。
いきなり隣の人が無くなったりしたら嫌だ。
7つの(9つだったっけ?)電力会社の
放射能が風向きでどこに流れるかも測定したことがあるらしい。
大きな建設会社にいたのだなぁ。
だから放射能のことも知っていた。
風向きが重要とのこと。
普通の風向きなら関東には来ないそうだ。
壁に家具を固定しすぎるのも良くないと言われた。
ぴったり壁にくっつけると
揺れる場所がなくなって余計倒れるのだって。
でもどうすればいいのか詳しくは聞かなかった。
とりあえずコンクリートにボルトを打ち込めと言われたが
それは自分では無理だよと制される。
そうだよね。
家具を取り付けるのも人頼みだ。
今日は裏のおばちゃんにも会った。
早く生きているものは生きるべき場所にせめて。。。
とこんな時だから思い
家の脇の土の部分にラナンキュラスを3本植える。
購入してからなかなか庭に植えられなくて
放置していたのだ。
バラなんてお正月から放置。
結局深さが足りないのだけどバラも植えてみた。
土を掘っていると
おばちゃん自転車で乗り付け
「石ころを除いて堆肥を入れなきゃだめよ!」
とさっさと堆肥を放り込まれる。
おばちゃん農家の出身らしい。
すごすぎる。
みんなエキスパートたちだ。
おばちゃんも見て楽しめるから植木は大歓迎だとか。
早く育ってみんなに愛でてもらってね。
そんなおばちゃんに話しかける自転車に乗ったおばあちゃん。
話を聞くとおばちゃんの親戚が新潟だが
まったく被害が無いと言う。
東北はみんな被害を受けているという妄想はかき消された。
みんな生きてる!
よかった。
とにかく昨日、今日と地震のお陰で
いつもと違う行動をしたばかりに
普段話ができない人とお話ができた。
よかった。
けがの功名です。
こんな世の中だけど
いいこともあるね。
だから止められないんです。
しかも、元気をもらいました!
年長者は図太いですよ。
(ほめてます)
みんなまったく動じてない。
「なるようにしかならないですよね〜」
というと
「そう!そうだよ!」
と励まされる。
「がんばんなさい!」
と励まされて別れる。
が、がんばります。
被災地の人はなかなか精神的にもつらい時期だけど
早く仮設住宅を造ってもらえるようにお祈りしています。
家があると無いとでは全然精神的に違う。
もう、普通の精神状態じゃない。
がんばってなんて言えない。
がんばらなくていいからただ耐えてほしい。
こちらは明日からの3時間停電で協力します。
それ以外も早寝早起きで
電力少なくします。
ただ、冷凍庫は強にしておくように言われました。
3時間停電でモノが腐らないように。
夏で無くてよかった。
寒さは動いていたり着込めば耐えられるけど
暑さはどうにもならない。
クーラー止めろと言われたら熱中症になります。
不幸中の幸いです。
ちなみに
ティッシュにトイレットペーパー空でした。
み、みんな!行動早すぎ!
ハンズでも防災グッズが空っぽだそうです。
コンビニもお弁当コーナーが空。
これは物資が来てないのか?
でも渋谷の東急の地下では
お惣菜や野菜たちはてんこもりでした。
デパートの野菜は高いからなぁ。