映画『告白』

映画『告白』を見た。
松たか子がでていた。
告白と言っても恋愛話ではない。
罪の告白だ。
どうみても大人で教師である松たか子が形勢有利で
どうせ子供が人を殺しても
まんまと大人の罠にすっぽり入って
結局は大人の思う通りの結果になる。
子供ってばかよね
というなんとも子供にとってはお粗末はお話。
子供の気持ちはよくわかる。
だって、かつては自分たちだって子供だった。
だから何をしたいかなんてわかる。
行動にも意味がある。
子供にいじめや人殺しを止めたって無駄だ。
だって大人だって戦争してるじゃん?
大人がやめられないことを
子供に押し付けてはだめだ。
でも、育つ環境は大事。
映画の子は環境が最悪だった。
私の小学校時代でもいじめなんていうのはよくあったが
それほど深刻ではなかったので
いじめられている子もそれほど気にしていなかった。
だって、それでも友達はいたし
私なんかのような穏健派はいじめないし
いじめっ子だって四六時中いじめているわけではない。
しかも、体罰とかドラマであるような直接的なことは一切しない。
ちょっと嫌っているという程度。
最終的には卒業式では
みんなが笑っているような
そんな穏やかな学校時代だった。
子供はゲームが好きなので
ゲームの一端がいじめだったこともあった。
男女の仲だって
東京に越してきたら相当悪かった。
小学校で男女の仲が悪いのってやだね。
女の菌とか言って
女の子触れたものには触らないし
机は離すし
ぶつかっても
その菌を他の男の子を追いかけ回してなすりつけるし。
東京の男の子ってあほやなと
思っていたけど。
まぁ、それもいじめの範疇かもしれない。
でも、それならまだかわいい。
殺人犯になるのは
本当に家庭環境が悪い子だけなのだろうか?
愛情豊かな家庭に育っても人を殺すかな?
家庭愛って
意外に大事なのかもしれない。
生まれた時から
愛情の無い生活はしていないと思うので
それはわからないけれど。
子供には
親に愛情があるかどうかなんて気付かないだろうな。
自分も気づかなかったし。
大人になってからわかった。
あぁ、こういうもんか、と。
当事者って意外にわからないものだ。
とにかく
一度こじれた性格は
もとに戻すには至難の業だ。
生まれた時から
大切に育て上げたいと誰もが思うに違いない。
どこでどう間違ったのだろう?と。
世の中にはいろんなウイルスがある。
家の中で気をつけていたって
外で感染してくるのだ。
防ぎようがない。
でも、まっすぐ育つ人だっているのだから
決してあきらめちゃいけないと思う。
あきらめたら終わりだ。
何事も。