捜査協力

yasutti2007-12-10

今日家に帰ると
私がドアの前に立っても
トニーがドアを開けない。
(こうかくとかなり優位に立っているみたいだが
断じてそんなことは無い)
そしたら
「あー、あいてるよー」
とこっちを見向きもせずトニー
手でカモン、カモンのサイン。
あの、私あなたの同僚か彼女か何かですか??
んなわけないだろと意識の高揚を抑えつつ
トニーの側へ。
「今ビデオチェックしてるんだよー
昨日何か変な音がしなかった?」
私「した」
トニー「何?いつ?どんな音?」
私「3時ごろ、なんか木のぶつかる音」
トニー「3時って朝の?」
そう、偶然寝たのが3時ごろで
その寝はなに『バシーン』という大きな
音がしたので驚いてまた布団から出る。
だって前に聞いたことのある
人がマンションの最上階から飛び降りた時の
音に似てたんだもん。
もしや、また誰か飛び降りた?
と思ったかどうかでは定かではないが、
でもそれはきっとありえなかった。
なぜならこの辺ではそんな高層ビルは無いから。
で、その時かなり寝ぼけてたけど
心配でやっぱり起きてみた。
そしたら向かいの家の
工事中の簡易木製門が1枚
道路前方まで吹っ飛んでいた。
最近風が半端なく強くて
さもありなんな結果。
でもオレンジ色に照らされている
午前3時の人っ子ひとりいない
薄暗い風景は
私をびびらすのに十分だった。
誰もいないはずなのに
誰か通ったら
そして、上を見上げたらどうしよう
と思って慌ててカーテンを閉める。
こうなるとホラーだ。
家の中はぬくぬく
でもあまりにも無防備な1枚のガラス戸が
この吹きっさらしの平地では
かなり不確かなものに思えた。
これって割ろうと思えば簡単に割れるはず。
でも、どんなに安全にしていても
どろぼうは入る。
ガラス戸も割れる時は割れる。
考えても無駄なこと。
窓の換気孔からの隙間風で
カーテンが微妙に揺れるのも
これまたホラー。
でもこれが無いと
かなり結露がひどいので
寒いからと言って
ぷちぷちをこの換気孔に詰めるのは
夏からやめている。
そしたら結露しなくなった。
なーんだ。
しかし、今この瞬間
世界中で目覚めている人は
私一人だけじゃないかと言う孤独感
これが味わいたくて
いつもこの時間まで起きていちゃうのかも。
世界は私の手の中に?
なーんちゃって♪
と、そんなこんなで
見た次第をトニーに説明。
でもトニーのほしかった答えはそれじゃなかった。
「この生垣に車を突っ込んだやつを探してるんだ」
「はぁ?」
私は向かいの家の木製扉が飛んだ拍子に
うちの塀に突っ込んだのかと思ったが
それはありえないらしい。
「この曲がり方から言って絶対車だ」
とトニーは言う。
どうやら私の聞いた音とは違うみたい。
だけどトニー
朝からビデオをチェックしてるけど
未だ目的の時間まで到達してなかったので
「それスローモーションなんじゃないの?」
とからかったが違うと言う。
なら早送りすればいいのに!
と思ったが早送りにならない。
画面見ながらだと回転遅いのかな?
途中住人の方がビデオチェックに参加して
「このビデオの問題は時間が一切出ないことなんだ」
とぼやいてた。
確かにいったいいつの映像なんだか
わかりゃしない。
とにかく私の見た扉も
ちゃんとくっついたままだったし
つまりは今日の午前3時までまだ到達してないわけだ。
だけどトニーの就業時間終了のお知らせ。
途中で帰ったよ、やつは。
明日、も一回事件解決したか
聞かなくっちゃ☆